公社だより

間伐材販売への取り組み(2006年11月)

◆はじめに

 福島県林業公社は、昭和42年に設立し平成13年度までに 15,430ha の人工林を造成、民有林造林の推進と森林資源の充実及び森林のより公益的機能の増進を図ってまいりましたが、社会的諸情勢の変化に伴い、森林のより公益的、多面的機能の高度な発揮や分収造林契約の確実な履行の上からも今後とも適正かつ効率的な管理に努めて参ります。

◆森林資源の構成

 県内(31市町村)の造林面積 15,430 ha の樹種別割合は、スギが全体の70% を占めており、平成18年3月 末現在、スギを主体に置いた場合、林礼5年以上の資源構成は中・浜通りで 420 ha 会津で 2,550 ha となっている。
(保育間伐材販売箇所の明細は林業公社ホームページ http://www1a.biglobe.ne.jp/fukurin/ を参照)

◆間伐材の用途

 保育間伐事業を実施していく過程で生産される間伐材の大半は林齢40年以下で用材より杭木用が主であり用途は現在下記のとおりとなってなってます。

① 公共事業の丸太杭

② 作業路開設及び補修事業の丸太組み工法に使用

③ 雪囲い用  

                                                                         

  今回、間伐木の有効利用の一部として間伐木の円錐形で形の良い先端(穂先)を利用し、杉丸太の輪切りに挿し家庭内で利用できるクリスマスツリーを10月21日・22日に林業研究センターで開催された林業際に展示したところ、来場者の方々より大変な好評を得ました。

 

杉穂先(間伐材)を利用したChristmas tree 林業研究センターにて

 今後、一本一本の木を余すことなく利用する事とともに用途の多様化を目指し、需要の拡大に努めて行きたいと思います。



◆今後の展望

 年々、7齢級以上の間伐対象林分が増加する中で、いかに間伐材の販路拡大を図っていくかが公社の課題であり、特に会津地方を中心に事業を展開してきた経緯から、安定した供給能力を有するとともに需要に即応できる能力を持つ会津材の利用拡大を中心にしながら間伐収入の増収に努めて行く考えです。

 又、間伐材販路の拡大の一環として18年度から次のような活動を始めました。

1) パンフレットの活用による情報提供

2) 郵便やE-メールによる売り込み及び情報提供

3) 主な製材業者や建設会社への直接売り込み

4) 木材関係の会議等への積極的な情報提供

5) 林業公社ホームページ上での販売情報提供 


◆おわりに

 当公社は、経営改善に向けて公社の持つ安定した供給能力という有利性を生かしながら積極的に木材の販売活動を推進してまいりますので、需要拡大に関係機関の一層のご指導、ご協力方よろしくお願いします。

 間伐材の販売情報は、福島県林業公社ホームページ URL : http://www1a.biglobe.ne.jp/fukurin/  を開き、トップページの「☆特選材の販売☆を押してください。「特選林産物の販売」のページが表示されます。

 表示内容 : 所在地・樹種・径級・材積・搬出路の有無等です。


杉穂先(間伐材)を利用したChristmas tree 林業研究センターにて

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