公社だより

第12回定時社員総会を開催(6月18日)(2025年06月)

公益社団法人ふくしま緑の森づくり公社

 去る6月18日(水)福島市の「杉妻会館」において、ふくしま緑の森づくり公社の第12回定時社員総会を開催しました。
 はじめに、佐藤 宏隆 理事長から、「当公社におきましては、昨年度からスタートした『第3次緑の森づくり新生プラン』に基づき、経営改善積立資産の活用等による経営改善や、施業の重点化による効率的な森林整備を積極的に展開しております。また、本年4月からは、J-クレジット認証の手続を開始しており、新たな収入源を確保し森林を適正に管理するための取組を進めているところであります。引き続き、市町村や関係団体と連携しながら、森林整備を着実かつ適切に推進し、経営の安定化に取り組んでまいります。」と挨拶がありました。
 次に、福島県木材協同組合連合会の風間 良一 会長を議長に選出して議事に入り、令和6年度の事業報告及び決算の承認、令和7年度賦課金の徴収など6議案についての審議が行われ、原案どおり承認されました。
 令和6年度の主な事業実績については、以下のとおりです。
1 効率的な森林整備と森林再生への取組
   有利な補助事業を最大限活用し、利用間伐を中心とした施業の重点化を図ることにより必要な事業を実施し、
  効率的な森林整備に努めました。
2 木材生産販売対策の推進等による収入確保
   作業路網の整備による搬出コストの低減を図るとともに、木材需要情報の把握に努めながら、木材市場や
  山土場での買受申込など、積極的な木材販売に取り組みました。
  また、森林による二酸化炭素吸収量を貨幣化する「J‐クレジット制度」へ取り組むため、令和6年11月に
  ENEOS株式会社と連携協定を締結し、令和7年1月に行ったプロジェクト登録申請が認証されました。
3 分収造林契約変更の推進
   引き続き専任の担当者を中心に契約者との交渉を実施しました。
   その結果、分収割合の変更につきましては6件の同意が得られました。
4 普及・啓発活動の展開
   林業労働災害の未然防止を図るため、県等と連携して、伐木造材作業時の事故防止の徹底指導や、消防職員に
  よる救急意識の習得を目的とした講習会の開催など、労働災害事故ゼロに取り組みました。
5 市町村との連携による森林経営管理制度への挑戦
   社員市町村が、ふくしま森林再生事業の計画を策定するに当たって助言を行いました。
6 ICT技術、新たな施業技術の活用
   航空レーザー計測データを元にした計画的な森林整備や路網整備を行ったほか、地上型3Dレーザー機器を
  導入し、データの解析方法等について技術の習得に取り組みました。

 令和7年度は、393haの森林整備や34,085mの作業路開設など、事業費は
約4億1,600万円の予定です。引き続き関係団体等との連携のもと健全な森づくりに努めてまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
 ※当公社の概要、第3次新生プラン等については、当公社HPで公表しております。
(URL: https://www.fuku-rin.jp

挨拶する佐藤理事長

J‐クレジット対象公社造林地(磐梯町)

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